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2020-08-14 15:29:00

コロナ禍で先行きが見えない観光業界。就職内定取り消しのニュースなど聞くと、観光学科の存在意義自体を問う声も出てくるのかもしれません。

たしかに、インバウンドをはじめこれまで右肩上がりが前提となっていたものが、まったくあてにできない状況が生じてしまっていることは事実です。

とはいえ、人が旅することをやめることはなさそうです。外出を自粛するのか、GOTOトラベルキャンペーンを利用して旅行に出かけるのかという選択肢の中でも、一定数の方々は、GOTOします。ワクチンが開発され、効果が確認されるようになれば、世界的な旅行ブームが訪れることさえ予見できます。

 

 

そもそも、人は異なる文化との出会いの中で人生を豊かにしていきます。一つの価値観、一つの正義にとらわれて身動きが取れなくなるのではなく、どれくらい自分の中に異文化を取り入れられるかが、人生100年時代を生きていく知恵をもたらしてくれるのです。

 

 

異文化と聞くと、外国の文化を想うかもしれませんが、自分たちの身の回りをちょっと見渡してみても、異文化に満ち溢れています。結果を性急に求めるタイプの人もいれば、結果が出るまで待ち続けられる人もいる。独裁的な組織やリーダーによるトップダウン型の支配を好む人もいれば、自由と民主主義を基調にするグラスルーツ型の協治を好む人たちもいます。

異なる文化の人々が、それぞれに優位性を主張すると、間違いなく争いになります。昨今の国際情勢を見ればわかるように、政治の場面での異文化衝突は、所詮は、力によって制圧され、強きが弱きをくじいて終わるしかないかのようです。

 

 

そんな状況だからこそ、観光が必要です。自文化中心主義に凝り固まった頭をほぐし、他者を受け入れることを学ぶのです。ちなみに、当校の「観光と文化」では、異文化理解の基礎とスキル学びます。留学生にも好評の科目です。

日本人にとって、イスラームやムスリム(イスラーム教徒)が圧倒的に異文化であるとするならば、むしろこれを機会に学びに行く。文化を象徴するものの一つが言語であるとするならば、彼らの聖典の言葉アラビヤ語を、あえて学びに行く。アラビヤ語の達人になろうというのではありません。極端に違うものを、異文化の受容の振れ幅の中に入れておけるだけの教養と彼らに対するおもてなしのスキルを身に着けようというお話です。

 

 

インバウンドがストップしている現状において、ムスリム対応などその必要はないと多くの方が思うかもしれません。「訳が分からない」と。。しかし、実際はその逆。日本のムスリム社会は、博物館状態です。実に多種多様なイスラーム文化が存在します。

ムスリムに対するおもてなしのスキルは、マイクロツーリズム需要を受け入れる際にも必ず必要になります。各地の観光協会の職員各位にあっては、これを機会に、さがみはらビジネス研究所の一般講座でぜひチャレンジしていただきたいくらいです。

 

 

とはいいながらも、おもてなしの基礎もないところへ「ムスリムおもてなし」だけを取ってもと思われる向きもあるかもしれません。

当校では、「観光概論」で観光に携わるための体幹をじっくり鍛え、就職に結びつきやすい専門学校の観光学科の3つの資格、日本の宿おもてなし検定、インターネット旅行情報士、国内旅行地理検定の取得を必須とし、さらにホテル検定などにもチャレンジできる体制を整えています。

さらに感染症と感染症拡大対策を学ぶ講座の準備も進めています。

 

 

AIとコロナで既存の資格が一方的に侵食されていく現状にあって、専門学校に求められているのは、逆説的ではありますが「非専門性」ではないでしょうか。つまり「専門性」が崩れてしまう時の変化への対応力。この頃様々に指摘されている苦境・苦難に遭遇した時に発揮できる「しなやかな力(レジリエンス)」です。相模原ビジネス公務員専門学校観光学科の新基軸の真価が今こそ問われています。